低すぎる京町家の台所に木製ワークトップを設置〜後編〜

低すぎる京町家の台所に木製ワークトップを設置〜後編〜

築100年以上の京町家に住んでいます。

前回までで、ワークトップの骨組みと天板が完成しました。

今回はいよいよ仕上げに入ります。

ベンガラで濃い色を付ける

前回までで骨組みと天板に柿渋を塗っていきましたが、天板の方はもう少し色を濃くしたいのでベンガラで濃い色を付けていきます。

ベンガラは漆器や陶器などに使われる安全性の高い自然顔料なので、安心して台所に使えます。

柿渋250mlに対してベンガラを35g入れました。

溶けるというより混ざるという感じなので、塗る分だけ器に移して使います。

たくさん器に移すと下の方にベンガラが溜まってしまうので…

今回は茶色のベンガラを使いましたが、塗ってみると焦げ茶色くらいの色味。

後で拭うので少し濃いめに塗っておきます。

乾く前に余分に付いたベンガラと柿渋を拭き取ります。

塗装時にできたムラや泡をとっていきます。

ベンガラ塗装は拭き取る時の力の加減で色の濃淡を調整できます。

今回は木目を生かしたかったので少し強めに拭き取りました。

ベンガラを拭き取り終えました。

ベンガラ塗装前はこんな色

だいぶ濃くなったと思います。

シンク台の方も塗っていい感じの色がつきました。

これで骨組みへ設置していきます。

シンクの取り付け

シンクを取り付けていきます。

黒のステンレス製のシンクを選びました。

木製の天板との相性もバッチリです。

シンクの下はこんな感じになっています。

排水トラップ付きのシンクなので、高さが結構ギリギリでした。

排水は元の排水口に排水ホースを直接入れます。

排水ホースの固定のため、ゴム製の防臭キャップを取り付けます。

排水ホースに防臭キャップを取り付けたら、その排水ホースを旧シンクの排水口へ取り付けます。

一応、隙間なく簡単に抜けないように固定できました。

排水が逆流してくることは無いと思いますが、一旦これで様子を見ようと思います。

続いて、シンク周りに防カビ剤入りのコーキングを打っていきます。

色はシンクに合わせて黒にしました。

指でならしていきます。

綺麗に整えたら、コーキング剤が固まる前にマスキングテープを取ります。

マスキングテープを巻き取るように剥がすと、周りにコーキング剤が付くことなく綺麗に仕上がります。

天板にくるみ油を塗る

完成が近づいてきました。

仕上げに天板にくるみ油を塗っていきます。

食用レベルのものなので、台所の天板に使っても問題ありません。

このくるみ油と、先ほど使った柿渋、ベンガラは山中油店さんで購入しました。

食用の油はもちろん、塗装用や美容系の油も扱っています。

江戸時代から続く京都の老舗油屋さんです。

近所にあるのでよく利用させて頂いています。(オンラインショップもあります。)

山中油店オンラインショップ

スポンジに油を少量付けて天板に塗っていきます。

柿渋にも防水効果はありますが、水が頻繁にかかるような場所だと劣化が早くなってしまいます。

柿渋塗装に耐久性をもたせるために、上からくるみ油を塗装します。

綺麗なツヤが出て来ました。

蛇口を取り付ける

最後に蛇口を付けます。

蛇口もシンクに合わせて黒にしました。

デザインで選びましたが、輸入品なので品質がちょっと心配…

取り付け完了!

水道の元栓を開けて水漏れや排水を確認します。

排水は今のところ問題なさそうです。

元々の排水管がトラップも何もないものだったので、新しい排水管で防臭機能や逆流防止が付いて良かったと思います。

水漏れの確認のため蛇口を締めます。

蛇口やクランクからの水漏れはなく大丈夫そうです。

完成

ガスコンロを置いてとりあえずは完成です。

柿渋の最終塗装から1週間経ってもまだ少し臭います。

2週間で臭いは消えるそうなのでもうちょっとの辛抱です。(たぶん)

臭いは置いといて、ベンガラと柿渋の色味はとても気に入っています。

黒いシンクにも馴染んでいていい感じです。

壁との隙間や骨組みが丸見えな部分は今後、手を加えていくつもりです。

水気・湿気に強いヒノキを使っているとは言っても、耐久性はステンレス製等のワークトップには劣ります。

こまめに手入れして、長く大切に使っていきたいです。

柿渋は経年変化で色合いが変わる塗料なのでその変化も楽しみたいと思います。


You tubeで動画も公開していますのでぜひご覧ください。