賃貸の台所土間にフローリングを敷く〜前編〜

賃貸の台所土間にフローリングを敷く〜前編〜

築100年以上の京町家に住んでいます。

この京町家は、玄関から台所まで土間がのびています。

住み始めた頃は、床の汚れをあまり気にしなくていいし掃除も楽そうだなと思っていました。

コンクリートなので夏場はひんやりして涼しいのも良いですね。

しかし、いざ住んでみると不便な点が出てきます。

不便な点其の一

まず、行き来が面倒です。

土間は土足なので、ちょっと台所に行くだけでも下履きを履く必要があります。

新型コロナウイルスの感染防止のため、うがい手洗いを励行していますが

この京町家の水道設備は、土間の台所か土間を通った先にあるユニットバスしかありません。

手洗いのためにいちいち下履きに履き替えるのも面倒だし

下履きを触ってしまうと衛生上の観点からも好ましくありません。

不便な点其の二

また、段差が大きくのぼり下りが大変です。

ここの段差は33cmくらいの高さがあります。

階段で言うと2段分くらい。

足腰に負担がかかるし、下履きも履きづらくて大変です。

不便な点其の三

夏以外は基本的に寒いです。

まだ夏以外は春と秋しかこの京町家では過ごしていませんが

足元が常にスースーする感じで結構寒いです。

冬の到来が不安でなりません。

そこで、今回は不便な点を全て解消すべく、この土間にフローリング 床を設置しようと思います。

床をかさ上げして段差を今よりも小さくしつつ、断熱材を入れて冬の寒さに備えたいと思います。

賃貸なのでコンクリートに穴を開けるようなことはできません。

できる限り原状回復(撤去)しやすいように施工します。

下地作り

まず床の下地作りから。

今回は、土間コンクリートの上に根太を直接置く『転ばし根太』工法で下地を組んでいきます。

『根太(ねだ)』とは床板を支えるために床の下に敷く下地材です。

転ばし根太工法を選んだ理由は、

・土台に丈夫なコンクリート床がある
・使う木材が少なくてすみそう
・施工、解体、撤去がしやすそう

の三点。

コストと作業のしやすさを重視しました。

一般的には、大引きという太く丈夫な木材を根太の下に垂直に張って土台とします。

今回はコンクリートが土台なので、大引きの代わりに重さを支えてくれると思います。

根太には強度、耐久性、耐湿性に優れたヒノキの角材を使います。

ヒノキの爽やかな香りがとても心地よいです。

(下地なので隠れて匂わなくなると思いますが…)

まず、根太をカットしていきます。

カットが終わったら木材を土間にひとまず置いてみます。

こんな感じで枠を二つ組んで、その中にそれぞれ根太を渡します。

根太同士の間隔は25cmくらいになります。

一般的には約30cmで組むらしいのですが、そうすると土間の大きさに微妙に合いません。

30cmより狭くなる分には強度的に問題ないと思います。

土台がコンクリート床といっても完全に水平ではありません。

また、木材にも反りがあるので所々、隙間がありこのままでは下地がガタつきそうです。

そこで、今回はこのゴム底脚を根太に取り付けていきます。

完全に水平にするのは難しいですが、ガタつきはかなり抑えられると思います。

土間は狭くて作業しにくいので、一旦広い所に持ってきました。

木割れ防止のため下穴を開けておきます。

ビスで止めるだけなので取り付けはとても簡単です。

板にいっぱい付いてるとちょっと可愛らしいですね。

次に根太を組んでいきます。

ビスは65mmのコーススレッドを使いました。

こちらも下穴を開けてからビスを打ち込んでいきます。

根太が組み上がりました。

土間に設置していきます。

サイズは大きいですが、ヒノキなので結構軽くて運びやすかったです。

きれいに納まりました。

水平の確認

大丈夫そうです。

根太の上を歩いてガタ付きもチェック

ゴム底脚が土間の不陸をうまく解消していてとても安定しています。

荷重で少し沈み込むものの、強度的にも問題なさそう。

何より、全体的にほとんど水平がとれていたのが驚きでした。

少しは傾いてると思ったのですが運がよかったです。

下地ができたので、次は上に合板を張っていきます。

You tubeで動画も公開していますのでぜひご覧ください。