築100年以上の土壁に漆喰を塗る 〜②下地処理編〜

築100年以上の土壁に漆喰を塗る 〜②下地処理編〜

土壁表面の掃除

ほうきやブラシなどで土壁の表面を綺麗にします。

軽くはいてるだけなのに尋常じゃない土埃。

はけばはくほど出てきてキリがないので、ある程度でOKとしておきます。

ゴーグルとマスクは必須です。

ここのように今にも崩れそうな土壁は予め剥がしておきます。

かなり大きな穴が空きました。

落とした土の量もかなりのもの。

地味で面倒な作業ですが、ボロボロ崩れる状態の土壁に漆喰を塗ると、ホコリやゴミ、破片が混じって汚れたり、後々ひび割れが発生する可能性があります。

仕上がりや後のことを考えると、この作業は非常に重要です。

養生

壁を綺麗に掃除したら、次は養生を行います。

まずはマスキングテープ で柱や鴨居、壁板などを養生していきます。

漆喰を塗った時の厚みを考慮して、2〜3mm壁から離してマスキングテープを貼ります。

隙間を空けておかないと、テープを剥がす時にテープに乗った漆喰ごと壁の漆喰も一緒に剥がれてしまいます。

漆喰塗りを綺麗に仕上げるためにはこれも大事な作業なので、丁寧にやっていきます。

塗装面自体はそれほど広くありませんが、ガス管や電気線が通っている場所なので養生箇所が多くて大変でした。

長い時間をかけて土壁がすり減ったのか、建物の歪みで盛り上がったのかわかりませんが、土壁の厚みが所々違っていて平坦ではありません。

上の写真で判るように、ガス管あたりの土壁が盛り上がっています。

できるだけ平らな壁に仕上げたいので、養生している位置まで漆喰を厚塗りしようと思います。

砂を混ぜてできるだけひび割れないようにしますが、うまくできるか心配です。

続いてマスカーで養生していきます。

マスカーは養生シートとマスキングテープが一体化した養生資材です。

壁や障子、床などの面積の大きい箇所を養生するのに便利

軽い静電気を帯びているので、保護面にピッタリくっつきます。

床面は養生シートを敷くとすべりそうだったので、新聞紙を敷いてテープで固定しました。

養生完了!

シーラーで下地処理(1回目)

続いてシーラーで下地処理を行います。

下地処理にはこのアク止めシーラーを使いました。

フジワラ化学 内装用 古壁用強化アク止め材 アクドメール 4Kg

しっかりとアクを止めてくれそうなネーミングですね。

土壁のような古壁は一般的にアクやシミが浮き出てきやすいので、シーラーで下塗りをします。

また、土壁を固めて剥がれないようにする下地補強としても必要です。

うま〜くヌレールの商品ページにはシーラー等は不要とありましたが、今回は念のため塗ることにします。

漆喰を塗った後にアクが染み出してきたり、土壁ごと剥がれてきたりしたら嫌なので‥

このアクドメールは、2回塗りが標準のシーラーで、1回目は水で2倍に薄めて塗ります。

水で薄めると結構シャバシャバに。

まずローラーでは塗りにくい箇所を刷毛を使って塗っていきます。

脆くて崩れやすい箇所はより重点的に。

入り組んだ箇所を刷毛で塗り終わったら、次はローラーで全体を塗っていきます。

塗りたては少し白ムラがあるように見えますが、すぐに土壁がシーラーを吸い取るので目立たなくなります。

全体を塗り終えたら時間を置いて完全に乾燥させます。

シーラーで下地処理(2回目)

二日経って、完全に乾き壁表面に少しツヤが出てきました。

だいぶ固まっていますが脆い部分を触ると、まだ若干、砂がまとわり付く感じがします。

二度塗り目はシーラーの原液を塗ります。

粘度が高いので一回目よりも塗りやすそう。

二度塗り目が終わったら乾くまで再度2、3日おきます。

3日後

脆かった部分もかなり強固になり、カッチカチ。

が、少し不安だったのでもう一度塗ります。

シーラーは二回で十分だと思いますが、古い壁なので念には念を入れました。

シーラーが中途半端に余っていたというのもありますが‥

これが完全に乾いたら次回はいよいよ漆喰を塗っていきます。

You tubeで動画も公開していますのでぜひご覧ください。